お墓の値段の決まり方

墓石展示場や広告等を見ていたり、見積もりを出してもらった際の金額を

見てみると、同じお墓でもなんでこんなに金額が違うの?ということがあると

思います。

ここでは基本的なお墓の金額の決まり方3つを書いていきます。

①使う石の種類

②使う石の量、形

③施工する場所

①使う石の種類

お墓の金額を決定する上で最も影響する項目です。

同じ石材でも、国内材、中国材、インド材など産出国によっても大きく異なりますし、国内材の中でも大きく異なります。人件費の安さなどから中国材、インド材が比較的金額は低くなります。

よく、外国産の石よりやっぱり国内の石のほうが良い石だから・・・と言われる方もいらっしゃいますが、石の善し悪しは産出国で決まるわけではありません。

このように仰る方の理由としては、良い石=高い、悪い石=安いというバックりとしたイメージがあるからです。

じゃあ良い石とは・・・??という方がほとんどだと思います。

 

石材店が石材の評価をする指標としては主に次の3項目があります。

1・・・吸水率

2・・・圧縮強度

3・・・見かけ比重

 

1は低ければ低いほど水を吸いにくい石と言うことです。雨上がりの墓地に行くと

実感頂けるのですが、お墓によって水跡の残っているお墓、ほとんど濡れていないお墓を見ることができます。あるお墓は棹石部分の下部分しか濡れていないのに、

 他方のお墓は半分濡れている、また時間がたってもそのままという事もあります。

2は石に一定の圧力を加え、どれだけ形を保てるかという値です。数値が高いほうが頑丈だという事になります。

3は重さを表します。2とも重なりますが、数値が多ければ重い=密度が高い、強いという事につながります。

 

墓石は建立後、屋外に存在し続けます。日本の四季による気温の変化、紫外線、雨、雪、といった様々な状況にさらされ続けるため、墓石も必ず風化したり、石によっては変色したりと、経年変化していきます。

上記指標が良い石であれば経年変化、風化しづらい石であるという事になります。

また、この指標の善し悪しには外国材や国内材という産地は関係ありません。

石の金額は、人件費やその石の希少性、歩留り(=採れた石材のうち、製品化できる割合)の高さで決まります。

※中国材でよく見られるのが、人件費の上昇による原価上昇です。数か月に一度のペースで値上げがされる事もあります。

見積もりを出された際はその有効期限の確認をされる事をお願いいたします。

 

石の種類を決められる際は、石の色の好み、産地、硬い石かどうか、金額、と、様々な要素が出てきますが、ご自分の中で優先順位を付けたうえで石材店に相談されることをお勧めします。

また、上記指標に関してはほとんどどの石種に関して石材店は知っていますので、お聞きされることもお勧めします。(採石され始めて間もない石等はデータを持っていない場合もあります)

 

※石の名称について、注意してください

 海外の石材、特に中国材については石材店によって違う名称で呼んでいる、または違う名称をつけている事が多々あります。

中国材は基本的にG614、とかAG98、G623というふうにアルファベット+数字で名称がつけられている事が多いです。(一部石材、例えば山西黒、北大青といった最初から漢字の名前の石材もありますが)

その理由は漢字で呼んだほうが高級感があるから、聞いた感じで馴染みがあるから、だと思います。

 

特に名称の中で紛らわしいもので、新大島など、日本で採れる石材や銘石の名前に、新、をつけているものがあります大島石といえば墓石材の中でも最高級に位置され、吸水率や硬さも数値が良く素晴らしい石です。

しかし中国材の新○○といった石材が同等の品質であるかは関係性はありません。

あくまで石目(石の模様の事です)が似ているだけで品質(吸水率などの指標)は違いますので、その事を予め認識しておく必要があります。

 

また、例えば同じ石材、例えばAG98という石材を、石材店によってそれぞれいわば勝手に名前を付けているため、何種類もの名前が存在することになっています。

石材店のチラや、見積書に書いてある石材名で、中国材なのに漢字表記の物については本当の名前は何ですか?と一度聞いてみることが良いかと思います。そしてその石の吸水率等の特性を聞いて、納得して決めましょう。 

 

※インターネットで『新大島石』で検索してみてください。私が検索したところ

AG98(福建省産の安価な石材です)、G1790(黒龍江省産の濃い目の青)の2種類が確認できました。

新大島(AG98)という風に本来の品名を併記してあればまだ良いのですが、明記していない場合は消費者からすればどの石の事なのか知ることは出来ません。

相見積もりされる際は特にご注意ください。

なお、当社ではアルファベット+数字の通称でお客様にも説明させて頂いています。他の原産国の石材についても通称です。

お客様の分かりやすさから考えて当然のことだと思っています。

②使う石の量、形

・量について・・・お墓は様々な部材から成り立っています。シンプルな墓石本体から、巻石や灯篭などの付属品を付けたものまで一口にお墓といえど建立方法で違ってきます。

また、石の量の考え方は出来上がった部材の量ではなく、加工前の段階での石材量で決まります。

下の写真を例に説明します。

 

一枚石の場合は元々は赤線枠の部分も含まれた石材でしたので、使用石材量はそれを踏まえた物になります。

四ツ石の場合は4色の枠で囲んだ各部材で成り立っていますので、一枚石よりも使用石材量が少なくなります。

上記1枚目の画像は墓石の一番下の土台部分に当たる芝台と呼ばれます。

真ん中の空洞は納骨部分になるためくり抜いてあります。原石としては大きなものが必要になります。

ここでいう使用石材量というのは、加工する前の石材量で考えられます。

一方2枚目の画像のように、この四角形を各辺に分けて4つの部材でつなぎ合わせるという方法もあります。それを私たちは四ツ石と呼びます。

四ツ石のメリットとしては

①部材が4つになるため運びやすい。特に山の上の墓地等の難所の場合はそう

せざるを得ません。

②部材が4つになるため各部材が小さくなり、一枚石の芝台よりも格段に使用石材量が少なく済むため経済的。

という事が大きく挙げられます。

 

しかし石の店沖では相当な例外がない限り一枚石の使用をすることにしています。

理由は強度と浸水に関して四ツ石よりも優れているためです。

芝台の上には少なくとも3つの部材が乗ることになります。何百キロという重量がある物を支えるためには、いくらステンレスのL字金具で強固につなぎ合わせた四ツ石であっても、一枚石のほうが強いことは変わりません。

また、四ツ石の場合はどうしても各部材の繋ぎ目に隙間ができます。もちろん密着させて防水シール(コーキング)しますが、経年により劣化や外部要因によってその部分に傷がつき浸水を許すことになるかもしれません。

この二つの理由により一枚石の芝台を使用することにしております。

ですがお客様のご予算や、芝台は四ツ石にしてその差額分を他に使いたい、といったご要望には勿論対応させていただきます。

また、付属品を付ければつけるほど使う石材量は増えますので金額に反映されます。

以下に基本的な墓石部材をご紹介します。

墓石部材名称

 基本的な墓石部材の名称をご紹介します。地域などによってさまざまな呼び方のある部材もありますが、ここでは一般的な名称をご紹介します。

 

墓石の基本的なつくりは

①石碑、③上台、中台④芝台の事を言い、これを3重台墓石と呼びます。

(石碑から下の各部材の個数で○重台墓石、とかわっていきます)

それに②丸スリンや⑧蓮華等といった部材を加える毎に4重台、5重台となります。五輪塔の場合は上から5番目の長方形の部材が棹石となります。

上の図では、左側は丸スリン付4重台和型墓石、右側は蓮華、返花付4重台五輪塔と呼びます。

なお、④芝台はお墓に地面の汚れが付くのを防いだり、高さを出すことで景観を良くするための部材で、基本的にはお墓本体には含まれませんが、最近のお墓には全てと言っていいほどこの芝台がセットになっています。(地域により差があります)

基本的にはお墓本体の販売時には、④芝台、⑨水鉢、⑩花立もセットになっているのが一般的です。

 

①・・・棹石とも言われます。墓石の大きさで出てくる8寸、とか1尺などは、この部分の横幅の長さの事を言います。ちなみに1寸=3.03cm、1尺=10寸です。

1寸3センチといえば小さなものですが、この差を墓石全体のバランスに置きなおすと高さや幅、奥行きに大きな違いが出てきます。上でも書いた通り、お墓の金額には使う石材の量が影響します。1寸大きさを変えただけでも大きく石材使用料も変わってきますので金額にも差が付きます。

 

⑥・・・五輪塔は、平安時代中期ころから個人の墓石や供養塔として建てられていましたが、現在では亡くなられて50年以上になられたご先祖様を祀るお墓です。教理の上では、下から方形の地輪、球形の水輪、宝形(ほうぎょう)屋根型の

火輪、半球形の風輪、宝珠型の空輪によって表され、仏教でいう地水火風空の五大を表すものとされます。

 

・形について・・・加工、細工と言い換えたほうが良いかもしれません。

何においてもそうですが、手間のかかった分、付加価値として価格に転嫁されます。下の画像で例を確認頂けます。

左画像は棹石部分です。こちらは華頭彫加工を施してあります。

右画像は中大、下台、芝台の角部分に銀杏面加工を施してあります。

お墓は採石後、原石を各部材の大きさに切削し、それを部材の形に切り、7から8工程の研磨加工を行い、鏡面仕上げというピカピカな状態に仕上げます。画像のような加工を行うことで小さな加工であっても、増える作業はその加工数だけ倍になります。失敗は許されない細かな細工加工もありますので、時間を要し価格に影響していきます。

③施工する場所

基本的には、上記石材金額+施工金額に利益を加えたものが販売額となります。

もっと具体的にいうと石材仕入原価、施工に関する経費(重機使用料、人件費、基礎コンクリートや免震対策材等)、間接費用(事務費や様々な保守料などの運営費)を経費として、それに利益(率)を乗せて金額が出されます。これはどの業種でも考え方は同じだと思います。施工に関する経費は、場所によって大きく違いが出てきます。

 

都市部では霊園墓地、市営などの墓地がほとんどで、そういった墓地では道も整備されて施工する際の事も考えたレイアウトがしてあることがほとんどです。また、基礎についてもしっかりしてある事が多く、施工自体は何の問題もなく完了させることができます。

 

一方都市部以外ではまだまだ昔からの山の上にある墓地を利用されている方が多いです。場所によっては重機が入れないため動線の確保をする手間が必要だったり、特殊な運搬機械を要する場合もあります。そういった難所に施工する場合は別途施工費に上乗せの金額をいただく場合もあります。また地盤もしっかりしていない場合もあり、通常の基礎作り以外の工法をとる場合も同様です。

 

この施工場所により価格に大きく差が出る場合もあります。チラシなどで表示されている価格というのは、標準施工費込とか、基本施工費込という風に書いてあることが殆どだと思います。

当社でいう標準施工費とは、クレーン付きのトラックを横付けして、荷卸しや据え付け工事などを行う事を想定して算出しています。ただ、それが出来ない場合、運搬車やクローラー付きの移動式クレーン車を使用することになる為、重機使用料とそれに伴う工期の延長、人件費のプラスに繋がります。なので、広告等の売り出し金額と、実際の施工時の金額には差が出る事もあり得る事を理解しておく方が良いと思います。

 

また、最近多いのは、山の上の墓地までお墓参りすることが年齢的にも難しくなってきたために、今後のことを考えて家の近くに墓地造成をされるケースです。  そういった場合は墓地造成についての費用がかかってきます。下に墓地造成工事の一例を挙げます。(※画像はクリックすると拡大できます)

 

また、自治体などによって内容に違いはありますが、田畑や雑種地を墓地にする際は、様々な申請などが必要となります。

以上のように、お墓の金額は様々な要素で決まっていきます。

お墓造りでお客様の優先したいことは何なのか

・石の種類(大島石が良い、とか吸水率の低い石が良い)

・石の形、場所(外柵を付けたい、とか墓地造成をしたい)

等といったことを、お話をさせていただきながら見出していき、ご予算内で

どのようなことができるのかをご提案させていただきます。

同じご予算の中でも、優先順位が変わればご提案する中身は全く変わった

物になります。


例えば、同じ金額でも国内材である大島石では3重台墓石、それを中国材にすることで5重台墓石に巻石や玉垣石といった外柵を付けることも可能になってきます。

まずはお電話、メールにてお問い合わせください!

お問い合わせ

甲山本店

広島県世羅郡世羅町伊尾

2539-2

TEL:0847-24-0531

FAX:0847-24-0231

 

府中展示場

広島県府中市河南町688-3

TEL:0847-41-8614

 

フリーダイヤル

   0120-10-8614

墓石店