お墓の施工の流れ

墓地で据え付けのお仕事をしている際に、お墓参りをされた一般の方が立ち止ってご覧になられることが多々あります。勿論理由は聞いたことがありませんが、恐らく滅多に見る機会がないからだと思います。

墓地に来ることも機会としては多くはなく、更に墓地施工の現場に立ち会うことは少ないので、気になられるのだと思います。

お墓をこれから考えられている方、既に建立されているけど他の業者はどんな事をしているのか気になる方、またはご自身が建立に立ち会わなかったから気になってみていたい方、単に気になる方、理由はそれぞれですが、少なくとも興味を持っていただいている事に違いはありません。

そこで、少しでもその興味にお応えできるように基本的な墓地造成の流れを画像と共に説明させて頂きます。

・施工の前に  

①既存のお墓のお主根抜き

新規墓地造成による墓地移転や、夫婦墓や個人のお墓を五輪塔、永代墓におまとめする際にはお墓の解体が必要となります。

その際にはまずお墓からお主根抜きをさせて頂き、ご先祖様には一度お墓から移動していただきます。

そうする事で初めて私たち墓石屋もお墓の解体をすることが出来ます。

 

お主根抜きをお願いするのは施主様の旦那寺様でもよろしいですし、当社が良くお願いしている真言宗寺院様にご依頼する事も可能です。

お主根抜きの際に必要な物は予め説明させて頂きますので、当日までにご用意をして頂く事になります。

 

・施工の前に  

②新墓地予定地での地鎮祭

次に、新たに墓地造成をさせて頂く場合には、工事に入らせていただく前に地鎮祭を行います。

お主根抜き同様にお寺様にお願いすることとなります。

ここでも必要な物は予め説明させて頂き、当日ご用意いただくことになります。

土地を清めて頂く事で、安心して工事に入らせて頂く事が出来ます。

・丁張り(ちょうはり)

地鎮祭が終わって初めて工事着工となります。

 

丁張りとは、墓地造成工事をする前に、どの位置に造成するかを決定するための

工程です。画像の様に、墓地予定地の外側四つ角に杭を打ち、基準となる地面の高さを出し、その高さに水貫きという横木を渡らせます。この丁張に糸を張ることにより、基準となる水平、直角、高さ、長さが決定します。また、基礎や間知石、巻石等の施工の段階によって高さや幅を調整していきます。

・鉄筋コンクリート基礎

墓地の位置決めが決まってから基礎作りとなります。画像は夫婦墓用のの基礎コンクリート施工画像となります。約20から30センチ掘り下げ、ランマーで転圧後、割栗、バラス(砕石)を敷き詰め再転圧してから鉄筋配筋します。鉄筋は10㎜、配筋ピッチは15㎝を基本としています。生コンクリートを15㎝以上打設します。

数日間の養生を経て石材の施工となります。

 

※基礎に関しては各石材店で方法が違います。特に説明の無い場合もありますが耐震性等を考えると基礎は非常に重要になりますので、必ず工事までにどの様な基礎をされるのかを確認をされる事をお勧めします。お墓が建立されてから、というよりも工事が始まってから確認をする時点では既に遅いので、見積もり時点での確認が良いと思います。

・排水パイプ施工、カロート施工、真砂土搬入

間知石用の基礎をするのと同時に、墓石に地下カロート(納骨室)を使用する場合はカロート用の基礎と、排水の為のパイプを施工します。パイプを間知石用の基礎の下を予め通し、外に排水できるようにします。その後コンクリートカロート(右下画像の右中あたりの物です)を施工し、真砂土を敷いていきます。

永代墓用の墓石を施工する場合は、今後何代にも亘ってご納骨をする事が考えられますのでカロートを施工する事が一般的です。雨水などが溜まる事も考慮して排水パイプを通すことを基本としております。


水が溜まるのはお墓の部材の隙間から雨水が入ってくることも要因ですが、下の土質が水はけの悪い場合は、地下に水が溜まる事でカロート内にも溜まる事が要因です。更にその水が抜けにくいために雨が続いたりすると溜まり続けるという事になります。


※霊園墓地などについては排水パイプを通すことが不可能な場合が多いため、

・カロート内の地面を深く掘り下げ、砕石を敷き詰めることで浸水を防ぐ

・地上納骨タイプの墓石を提案する。

という方法をとらせて頂く事が多いです。

・間知石施工

基礎コンクリートが固まった後、間知石を施工します。間知石は一つ約50キロ

グラム、それを墓地の大きさ次第ですが、30から40個並べていきます。2段間知施工の場合はその倍となります。勿論人力ですのでかなりきついです。丁張を目印に水平を出しながら並べていきます。左画像の様に小さな石を挟みながら調整します。その後、間知石どおしの隙間に右画像の様にコンクリートを詰めて補強していきます。この後間知石と同じ高さまで墓地内面に真砂土が埋められるため、補強なしだと土圧により間知石が押し出されてしまう可能性もありますので、しっかりとコンクリート施工を行います。

・巻石施工

通常、間知石を施工した際は巻石も施工する事が一般的です。(されない場合もありますが、間知石の上面のコンクリート施工部分が露出するため、見栄え的にも

巻石施工をお勧めしております)巻石施工も水平、直角を丁張を基に施工していきます。巻石についても、ほぼ同じ高さまで真砂土で埋まるため補強が必要になります。方法としては上画像の様に、角部分をステンレスの金具で連結し、更に下部分をコンクリート施工、その部分に鉄筋を差し込み、巻石とステンレス金具でつなぎます。更にそれをコンクリートで抱くことで確実にずれる事のないようにします。

巻石どうしだけでなく、地面のコンクリートと連結させることが重要となります。

デザイン次第で門柱や外柵など施工して、墓地の造成は完了です。

この後墓石施工となります。芝台は一枚石使用を使用して強度を意識した施工にしております。

・墓石、墓誌施工

最後に墓石、墓誌を据え付けて終了となります。

墓石、墓誌の下には鉄筋基礎コンクリート、墓石の各部材には、免震パット、耐震ボンドを使用します。

※基礎同様に墓石の据え付けに使用されるボンドなどについても、各石材店で使用しているものが違いますので、確認されることをお勧めします。

開眼供養が行われるまでは棹石部分に晒を巻いて、開眼供養を待ちます。

・ご納骨、開眼供養

 

墓石の据え付けが終了し、一切の工事が完了した後は、施主様に現地確認をして頂き、お引き渡しとなります。

その後、ご納骨と共に最後の法要となる開眼供養をさせて頂きます。それによって建立させていただいたお墓に魂が入ります。こちらもお主根抜き同様にご寺院様にご依頼となります。

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