当社では現在、基本的に商社を通じて中国加工した製品を仕入れた後、自社にて検品、彫刻、据付を行っています。
この流れは20年以上前から業界では出来上がり、韓国製から中国、インド製等、国は変わりながらも海外加工という流れが続いております。
墓石も他業界と変わらず、です。
その中で自社はその流れに乗るのは遅い方でした。私が中学生の頃だったと思うので約25年前位に新しい大型設備を入れていました。
画像の設備がそれです。ワイヤソーと呼んでいます。大抵の場合、自社加工している石材店では、小割材というお墓の各サイズに近い大きさに切削した状態で石を仕入れ、それを大型の切削機等を使って加工していきますが、この機会があれば大きな原石、高さ1mのものでも切る事が出来ます。これにより原石の仕入れを安く抑える事が出来ます。一枚ものの芝台を作る際はこの設備がないと基本的にはできません。
こちらが大型の切削機です。
上台の切削等の際に使用します。
多くの石材店はこの大きさからあるのが普通だと思います。
画像は2枚ものの芝台の裏側が割れ肌だったものを切削しています。
こちらは中型です。門型のタイプになっているので門カットと呼んでいます。
下台、棹石などを切削したり、納骨の為の下台の中のくり抜きだったり、芝台の穴のくり抜きをします。
この他手動タイプの小型の切削機もあります。用途に合わせて使う事と、同時にいくつもの機会を使用する事で効率化を図る事が出来ます。
こうして現在も使用できる様にしている為、リフォームだったりお客様の要望によっては自社加工でお墓造りなどもさせて頂きます。
昨今海外の人件費もかなり高騰している事もあり、一部では国内生産しても金額があまり変わらないレベルまで来ていると聞く事もあります。(但し蓮華や銀杏加工など細工をすると日本製の方が間違いなく高いです)お客様には様々なニーズがあります。外国加工は信用ならないとか、やはり国内石材を国内加工がいいとか、どうしても安く抑えたい、とか。
自分としても、様々なお客様のニーズにお応えできるよう、国内生産品を求められる方には自社製造を押していけるように頑張っていければと思います。