
あまり気づく事はないと思いますが、
文字彫刻(特に棹石部分)には深く掘ってある部分とそうでない部分があります。
書道でいう、打ち込みや止めの部分など、筆で筆圧がかかる部分は彫りも深くなります。
彫刻に奥行きが出る事で立体的に映ります。
豆知識ですが、文字彫刻にはあるルールがあります。それは、画の交わる部分は、後の画の部分がより深く彫られるという事です。
・・・あまり説明が上手くできませんが、画像でいうと、南の一画目の横線、二画目の縦の線の交わる部分は、二画目の方が深く彫られています。たまーに見かけるのが、こういった書き順を無視して彫刻されているケースです。あまり気づかれることは無いのかも知れませんが、職人からすれば当然でミスはあり得ない事だそうです。最近は彫刻まで中国で行われている事も多くなってきているそうです。そういった教育までがされていないのか分かりませんが・・・気を付けていかないといけません。